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「純文学とは何だと思いますか?」に対する回答をまとめてみました(無間書房ラヂヲ)
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こんにちは、篠原です。
先日無間書房のラヂヲで行った「無間書房とは何だと思いますか?」というテーマでの配信ですが、はじめての試みとしてアンケートを導入し、配信もそこそこ盛り上がりました。
これも皆さまがたくさん回答をしてくださったおかげです!ありがとうございます!!
さて、というわけで今回は、遅ればせながらいただいた内容をまとめてみたいと思います。
なかなか面白い回答が集まりました。
読者が、ある物語から愛を感じれば、それは純文学だと思います(さくや)
この回答もなかなかいいと思うのですが、99人が「これはライトノベルだ」といっても、一人が「これからは愛を感じる!」と言えば純文学ということになってしまい、なんだかなあという感じです。
あまり読まないからか固そうで近寄りがたい。
表紙が写真なのが多い印象。
なんとなくでてを出したら叱られそう。
作者が高学歴そう。(ライトな読者)
「固そう」という意見はもっと出てくるかと思ったのですが、意外と少なかったかも…?
写真が多いのはよくわかりません。もしかしたら多いかもしれません。
なんとなくで手を出しても怒られません。大丈夫です。
作者が高学歴かどうかについては、他のところでブログ書きましたので、是非読んでみてください!→純文学作家には高学歴の人が多いの?→芥川賞作家153人の学歴を調べてみた
意味深とみせかけて結局セクシャルな問題に還元するジャンル(ぼっちほっち)
セクシャルが全てではないと思いますけど、いわゆる「濡れ場」は多いかもしれませんね。
教養そのものと、他人の人生を体験できるもの
「教養そのもの」とは大きく出ましたね…。「他人の人生を体験」については、他のジャンルの小説でも良いのかもしれません。ただ、「私小説」との関係で、純文学はより体験する感じが強いのかも。
難解で抽象的、刹那的な人物が出てくる文学。(かの)
この回答おもしろかったですね。もう定義これでいいんじゃないかな(笑)
作者の知名度やメディアミックスに頼らず、本の内容のみで多くの世代から支持を得た作品。文章のみで上り詰めた作品。(饅頭)
「文章のみ」っていうところが面白かったです。言葉の芸術性に重きを置いているところはあるのかもしれません。
ホラー、ミステリー、サスペンス、アクション、パロディ、SF、ファンタジー、官能、冒険などいろんなジャンルがあるけれど、がっつりそれに当てはまらない。偏らない。血わき肉踊らない。…気がしています。(MaKI)
これは「エンタメ」にどういうジャンルがあるのかを列挙して、その反対が純文学だと言っているんですね。定義するときは、こういう考え方も大事だと思います。「血わき肉踊らない」は、僕ちょっと賛成できないですけどね(笑)
100年経っても生き残り愛され色褪せない作品。(なおと)
「純文学」という言葉が誕生してやっとこさ100年というところだと思うので、これが証明される日を待たなくてはなりませんね。
キャラクターや、構成を重視した小説ではなく、何か強い意志をその話に盛り込んだ小説、と思っています。(キジ)
「何か強い意志」は抽象的ですけれど、言いたいことはなんとなく分かります。
「構成を重視」しないというのは、まあそういう傾向はあるような気がしています。
純文学とは、一筋縄ではいかない精神を書き表していると思う。(治子)
心理的な面を描いているところが面白い、ということでしょうか。
言葉の蛇足を極限まで薄めたもの。(作家の卵の殻の欠片)
さっきも触れた「言葉の芸術性」みたいなところに結び付くものかもしれません。
僕の意見
放送の中でも述べましたが、一応ここにも僕の意見を書いておこうかと思います。
「純文学」と聞くと。何故か「古いもの」というようなイメージを持つ方が多いと思います。明治や大正の文豪を想起するからでしょうか。
しかし、現代にも純文学というものはあるわけで。
僕は、純文学は決して「古典」ではないと思います。音楽でいうところのクラシックと似たような位置で捉えられているような気がするんですけど、純文学はクラシック(古典)じゃない。
クラシックよりも、純文学はむしろパンクに近いのかなと思います。絵画でいうなら、前衛芸術。基本的に、アバンギャルドなものであるんじゃないかなあ、と。
だから理解されがたい→売れないということになるのではないでしょうか。
…みたいなことを、放送で喋ったような気がします。二週間も経つと忘れてしまいますね。
まとめ
こんな感じのことを、無間書房ラヂヲでは生放送で話しています。
文字にするよりも、皆さんの意見を聞きながら喋る方が100倍楽しいので、皆さま是非聴きにきてくださいね!
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