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無間書房

血潮吹く感傷と100万回死ぬ言葉。 無間書房は、火の国熊本発の文芸同人サークルです。

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自動販売機のはなし


ごきげん如何ですか。この原稿を書いているのは7月13日の深夜なのですが、未だ梅雨は明けておりません。この原稿がブログに載るころには、明けているでしょうか。雷が鳴り始めたら梅雨は明けると、母から聞いたことがありますが、本当でしょうか。もし本当なら、昨夜は激しい雷雨でしたので、梅雨明けも近いのかもしれません。
今日は自動販売機の話をしたいと思います。


 自動販売機が好きだ。夜間にこうこうと、光っているあの自動販売機が好きだ。暑い日も、寒い日も、雨の日も風の日も、いつでも立っていてくれる、自動販売機が好きだ。

 なぜ好きかって、それはとても言いにくい。ただただ好きなのだ。でも、それじゃあ伝わらないだろうから、思いつく限り理由を挙げることにする。

 まず、夜中も早朝も変わらず働いていてくれる。夜遅くまで作業をして、ちょっと休憩しようとしたときに、飲み物の冷たさや温かさをキープしてスタンバイしていてくれるあの嬉しさ。真夜中も過ぎてふらふらと帰途についたときに、どこもかしこも電燈を消して暗い中でひとりこうこうと光っているあのけなげさ。しかも飲み物を提供して、帰ってからの楽しみまで与えてくれるのである。徹夜明けの眠い早朝、自動販売機が持ってくれている温かい飲み物や冷たい飲み物が、心を安らがせてくれる。

 次に、ぽつんとたっている姿がいい。頼もしいというか、落ち着かせるというか、なんだか嬉しさを感じさせる姿なのだ。まわりに店屋がない場所で、ぽつんとたっていたら、ああ、私は今200円持っている、あの自動販売機で飲み物を買うことができるんだ、そんな嬉しさをしみじみと感じるのだ。

 上記で、自動販売機がぽつんとたっている姿がいいと述べたが、人が多く集まる場所で自動販売機がずらりと並ぶさまも壮観だと思う。様々な飲み物、同じ飲み物がずらりと並んでいたり、緑茶でも伊右衛門と綾鷹とお~いお茶が同時に売られていたりする。私は、どの飲み物を買おうかと、幸福に悩むのである。

 私は自動販売機で飲み物を買うのが好きなのだ。ちゃりちゃりちゃり、と小銭(この小銭、というのも、幼い日に親からもらったお小遣いを思い出して嬉しくなるものである。)を入れ、悩んで選んだ飲み物を示すボタンを押し、がこがこん、と飲み物が出てくる。この一連の流れが好きなのだ。しかも温かかったり冷たかったりするのだ。

 私は自動販売機が好きだ。そして、私は自分でお茶を淹れるという選択肢があるにも関わらず、今日も自動販売機で飲み物を買ってしまうのだ。お財布が軽くなる。でも、私は自動販売機が好きなのだ。


 おつきあいいただきましてありがとうございました。ところで皆様、第15週(7月7日~7月12日)放送分の「花子とアン」は御覧になりまして? わたくしは、今週はうとうとしていることが多く、あまりしっかりとは視聴できませんでした。しかしながら、花子と村岡印刷さんがやっと心が通じあったようで、ほっとしました。明日からは、またいろいろな壁を乗り越えていく花子と蓮さまを見守っていきたいです。


ブログやってます。主に愚痴を書いています。
http://blogs.yahoo.co.jp/mitsuki_tomato



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